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胆石

胆石(胆石症)とは?

「胆石」とは、胆汁(肝臓で作られる消化を助ける液)の成分が固まって、胆のうや胆管の中にできた石のようなもののことです。これらが原因で痛みなどの症状が出る病気を「胆石症」と呼びます
胆石は、できる場所によって主に3つのタイプに分けられます。胆石が出来るメカニズムはこちら
 

・胆のう結石: 胆のう(胆汁を溜める袋)の中にできるもので、日本人の胆石の約78%を占めます

・総胆管結石: 胆汁が通る道(胆管)にできるもので、約21%を占めます

・肝内胆管結石: 肝臓の中にある細い胆管にできるもので、約1.3%とまれです

 

どのような人がなりやすい?

日本での胆石の持ち主は人口の約5%前後と言われており、食生活の欧米化などに伴い増加傾向にあります 特に、欧米では昔から「5つのF」と呼ばれる特徴を持つ人がなりやすいと言われています
 
  1. Forty(40代)
  2. Female(女性)
  3. Fatty(肥満・太り気味)
  4. Fair(白人、転じて日本でも食の欧米化)
  5. Fecund(出産経験が多い)
このほか、加齢、糖尿病、胃の手術を受けたことがある人などもリスクが高まるとされています
 

どんな症状が出る?

胆石があっても、全く症状がない(無症状)ケースも多いです。石が詰まったり、移動すると症状が出ることがあります。
 

激しい痛み(胆石疝痛) 右の肋骨の下あたり(右季肋部)や、みぞおちあたりに突然強い痛みが走ります特に脂っこい食事(典型的にはてんぷらなどの揚げ物)を摂ると、胆汁を出すために胆のうが収縮します。その際、石が胆のうの出口に詰まってしまうと、胆のう内の圧力が急激に高まり、激しい痛みが生じます

背中や肩の痛み 右の背中や肩に痛みが響くことがあります

発熱・黄疸石が詰まった状態が続くと、胆汁がよどんで細菌が繁殖し、「急性胆のう炎」「急性胆管炎」を引き起こします。そうなると、熱が出たり、皮膚や白目が黄色くなったり(黄疸)します。高熱や悪寒戦慄、意識障害は危険な状態です。

 

診断と治療の方法

診断

・腹部超音波(エコー): 症状の原因となる石を見つけるための行われるの検査です。石の有無を捉える事、胆のう炎の有無の確認に優れています。しかし肝臓の全てや胆管の全てを評価することは困難です。よく胆石が大きくなっていると困るからエコーでサイズを計測して欲しい。という患者様がいらっしゃいますが、サイズの計測自体にはあまり意味がありません。大きくても小さくても症状を出したら治療適応になりますし胆石があること自体が症状を起こすリスクになります。また大きい石は癌のリスクになるとも言われていますが、エコー検査では結石があると癌の評価は難しくなります。

・CT・MRI:CTや・MRIを使って、胆汁の通り道を立体的に描き出す検査です。胆管に石が落ちていないか、癌などの悪性所見はないのかどうか、などを詳しく調べられます。胆石の中にはCTでは見つからないCT陰性結石も存在します。

・超音波内視鏡(EUS): 必要に応じて行われることがあります。内視鏡の先に超音波がついた装置で、総胆管結石が疑われるけれどCTやMRIでは同定できない場合など必要に応じて医師の判断で行われる検査です

 
治療
症状がない場合は経過観察となることもありますが、症状がある場合や、将来的に重症化するリスクが高い場合は治療が必要です。治療は胆石の位置によって、炎症があるかどうかなどによって変わります。
症状がある場合、放置すると再発や重症化のリスクがあるため、根本的な治療が検討されます。
 

・胆のう摘出手術: 胆のう結石の標準的な治療です。腹腔鏡下手術であれば、お腹に数箇所の小さな穴を開けて、カメラと器具を使って胆のうを石ごと取り出します。傷跡が小さく、回復が早いのが特徴です

・内視鏡治療(ERCP): 主に総胆管結石(胆のうから落ちてきた石)に対して行われます。口から内視鏡を入れ、胆管の出口(十二指腸乳頭部)を切開して広げ、そこから石を十二指腸に出す方法です

・胆石溶解療法: 薬で石を溶かす方法ですが、効果があるのは「コレステロール結石で、石が小さく、胆のうの機能が正常」な場合に限られます。経験上ではありますが、根治はほとんど見込めません。

 

注意すべき合併症
もし石が胆管の出口(膵管との合流点)に詰まってしまうと、膵液の流れが止まってしまい、膵臓自体を消化してしまう「胆石性急性膵炎」を引き起こします。重症化した場合には、命に係わることもあります。
 
 
 

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