胆石が出来るメカニズム
① コレステロール結石
主に胆嚢の中で形成されやすい結石です。 胆汁中に溶け込んでいるコレステロールの濃度が高くなりすぎ(過飽和状態)、溶けきれなくなったコレステロールが結晶化することで発生します。また、胆嚢の収縮する機能が低下して、胆汁がよどんでしまうことも結石形成の要因とされています。
② ビリルビン・カルシウム結石(色素結石の一種)
この結石の形成には、「細菌感染」が深く関わっています。主に以下のような複雑な生化学的プロセスを経て石が作られます。
- 通常、肝臓で処理されたビリルビンは、水に溶けやすい「抱合型ビリルビン」として胆汁中に排泄されます。
- しかし、胆道内に大腸菌などの細菌が入り込むと、細菌が持つ「β-グルクロニダーゼ」という酵素の働きにより、ビリルビンが分解(脱抱合)され、水に溶けにくい「非抱合型ビリルビン」に変化します。
- この非抱合型ビリルビンが、胆汁中のカルシウムイオンと結合し、不溶性の「ビリルビン・カルシウム粒子」となります。
- 同時に、胆汁中の脂質(レシチン)も酵素(ホスホリパーゼA)によって分解され、脂肪酸カルシウム粒子が作られます。
- これらが、細菌の死骸や胆管から分泌されるムチン(粘液)と絡み合って凝集し、結石へと成長していきます。
③ 黒色石(色素結石の一種)
近年、増加傾向にあるとされている結石です。 ビリルビン・カルシウム結石とは対照的に、細菌がいない「無菌」の胆嚢内で形成されることが多いのが特徴です。ビリルビン誘導体が複雑に連なったり(重合体)、金属と結びついたり(金属錯体)することで、黒く硬い石が形成されると考えられています。

