胆石(胆石症)とは?
・胆のう結石: 胆のう(胆汁を溜める袋)の中にできるもので、日本人の胆石の約78%を占めます。
・総胆管結石: 胆汁が通る道(胆管)にできるもので、約21%を占めます。
・肝内胆管結石: 肝臓の中にある細い胆管にできるもので、約1.3%とまれです。
どのような人がなりやすい?
- Forty(40代)
- Female(女性)
- Fatty(肥満・太り気味)
- Fair(白人、転じて日本でも食の欧米化)
- Fecund(出産経験が多い)
どんな症状が出る?
・激しい痛み(胆石疝痛): 右の肋骨の下あたり(右季肋部)や、みぞおちあたりに突然強い痛みが走ります。特に脂っこい食事(典型的にはてんぷらなどの揚げ物)を摂ると、胆汁を出すために胆のうが収縮します。その際、石が胆のうの出口に詰まってしまうと、胆のう内の圧力が急激に高まり、激しい痛みが生じます
・背中や肩の痛み: 右の背中や肩に痛みが響くことがあります。
・発熱・黄疸:石が詰まった状態が続くと、胆汁がよどんで細菌が繁殖し、「急性胆のう炎」や「急性胆管炎」を引き起こします。そうなると、熱が出たり、皮膚や白目が黄色くなったり(黄疸)します。高熱や悪寒戦慄、意識障害は危険な状態です。
診断と治療の方法
診断
・腹部超音波(エコー): 症状の原因となる石を見つけるための行われるの検査です。石の有無を捉える事、胆のう炎の有無の確認に優れています。しかし肝臓の全てや胆管の全てを評価することは困難です。よく胆石が大きくなっていると困るからエコーでサイズを計測して欲しい。という患者様がいらっしゃいますが、サイズの計測自体にはあまり意味がありません。大きくても小さくても症状を出したら治療適応になりますし胆石があること自体が症状を起こすリスクになります。また大きい石は癌のリスクになるとも言われていますが、エコー検査では結石があると癌の評価は難しくなります。
・CT・MRI:CTや・MRIを使って、胆汁の通り道を立体的に描き出す検査です。胆管に石が落ちていないか、癌などの悪性所見はないのかどうか、などを詳しく調べられます。胆石の中にはCTでは見つからないCT陰性結石も存在します。
・超音波内視鏡(EUS): 必要に応じて行われることがあります。内視鏡の先に超音波がついた装置で、総胆管結石が疑われるけれどCTやMRIでは同定できない場合など必要に応じて医師の判断で行われる検査です。

