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鳥肌胃炎(とりはだいえん)

鳥肌胃炎とは?

 鳥肌胃炎とは、その名前の通り胃の粘膜に鳥肌のような凸凹を認める胃炎です。顕微鏡の検査ではリンパ濾胞の過形成が認められ、それらが小さな隆起を形成するため内視鏡でみると鳥肌のように凸凹した粘膜となります。この胃炎は、若い方に多く(特に女性)、内視鏡では胃の出口付近に認められます。また炎症は胃の出口だけでなく胃粘膜全体に広がっていることが多く、ほかの場所にも強い炎症を認めることが多い胃炎です。鳥肌胃炎の問題点は、胃粘膜の萎縮が進んでくる前に、未分化型胃癌が出来る点です。この未分化型胃がんは悪性度が高く、粘膜の下などに広がりやすい特徴を持つため、スキルス胃癌につながることが多いタイプです。

 

 写真1:胃の出口付近(前庭部)の写真です。鳥肌のような凹凸があることがわかります。

 

写真2:インジゴカルミンという青い色素を散布してみるとより凹凸は明瞭になります。

治療法は?

 ピロリ菌感染による胃炎ですので、ピロリ菌に現在感染している場合には、除菌療法を行います。

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