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胆管癌

胆管癌とは?

胆管は肝臓で作られた胆汁を運ぶパイプです。胆汁は肝臓で作られ、肝臓の中を走っている肝内胆管を流れます。その後、細い胆管が合流していき、肝臓の外で総胆管と言う太いパイプになります。
雨が降り山から水が流れ、小川になり、それが川になり、川が合流してより大きい川になり海に流れ出る。そんなイメージです。
胆管癌は胆管の内側の細胞から発生する癌です。
発生する場所によって、大きく「肝内胆管癌」肝臓の中の胆管にできる癌)と、「肝外胆管癌」(肝臓の外に出てから十二指腸に繋がるまでの胆管にできる癌)に分けられます。
 

原因・危険因子

胆管癌が発生するメカニズムのすべてが解明されているわけではありませんが、胆道に対する慢性的な炎症や刺激が関与していると考えられています。
 

・肝内結石症: 肝臓内の胆管に石ができる病気で、長期の刺激が発癌に関与します。肝内結石症が慢性的に存在するとその上流にある肝臓は萎縮してしまいます。肝臓が萎縮すると肝内胆管癌のリスクになります。約4.8〜12.9%と報告されています

・原発性硬化性胆管炎(PSC): 胆管に原因不明の炎症と狭窄が多発する病気です

・膵・胆管合流異常(先天性胆道拡張症): 膵液が胆管に逆流しやすくなる生まれつきの形態異常で効率に胆道癌(胆嚢・胆管癌)が発生します。

・肝吸虫(寄生虫)の感染:肝吸虫や、その近縁であるタイ肝吸虫が有名です。これらは胆道系(肝臓内の胆管や胆嚢など)に寄生し、長期間にわたって棲みつくことで、慢性な炎症と刺激で癌を引き起こすことが知られています。

 

症状

この疾患を意図して初期の段階で見つけることは至難の業です。初期の段階で自覚症状はありません。癌が進行して胆管の流れを妨げるようになってから症状が現れます。
 

・黄疸(閉塞性黄疸): 胆汁が流れなくなり、血液中にビリルビンという色素が溢れ出るため、皮膚や白目が黄色くなります。進行した肝外胆管癌の約90%以上で見られます。これに伴い、尿の色が濃茶色になったり、便が白っぽく(灰白色便)なったり、皮膚にかゆみが出たりすることもあります。

・腹痛: 胆管が詰まると胆管の圧が高まり・胆嚢は張ってきます。みぞおちから右肋骨の下(右季肋部)にかけての痛みが出ることがあります

・発熱: 胆汁がよどんで細菌感染(胆管炎)を起こすと、高熱が出ます

・その他: 症状がないまま健康診断の血液検査(肝機能の異常)や超音波検査で胆管の拡張をきっかけに発見されることもあります

 

診断方法

胆管癌の診断や進行度の評価には、画像検査が必要です。以下の検査を組み合わせて行います。
 

・腹部超音波検査(エコー): 最初に行われることが多く、胆管の拡張や場所によっては腫瘍自体を直接確認出来ます

・造影CT(MDCT): 腫瘍の広がりや、周囲の血管・臓器への浸潤(広がり)、リンパ節転移の有無などを詳細に評価するために非常に重要です

・MRI / MRCP: 胆管の狭窄や拡張の様子を立体的に描き出すことができます

 内視鏡的逆行性膵管胆管造影(ERCP):十二指腸から胆管にアプローチし、胆管の狭窄部を同定し、細胞や組織を採取することが出来ます。顕微鏡で癌細胞の有無を確かめることで確定診断を行います。後述のステント留置も同時に行われることが多いです。

 

治療法

癌の発生部位や進行度、患者さんの全身状態を考慮して、外科治療や抗癌剤治療などがあります。
また胆汁の流れを確保し黄疸や胆管炎を改善するために、胆管の狭くなった部分にステント(プラスチック製や金属製)を留置し、滞った胆汁を腸内や体外に排出させる内視鏡治療を行います。手術前の状態改善のためや、切除不能な場合の症状緩和(QOLの改善)として極めて重要な治療です。

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