胆管癌
胆管癌とは?
原因・危険因子
・肝内結石症: 肝臓内の胆管に石ができる病気で、長期の刺激が発癌に関与します。肝内結石症が慢性的に存在するとその上流にある肝臓は萎縮してしまいます。肝臓が萎縮すると肝内胆管癌のリスクになります。約4.8〜12.9%と報告されています。
・原発性硬化性胆管炎(PSC): 胆管に原因不明の炎症と狭窄が多発する病気です。
・膵・胆管合流異常(先天性胆道拡張症): 膵液が胆管に逆流しやすくなる生まれつきの形態異常で効率に胆道癌(胆嚢・胆管癌)が発生します。
・肝吸虫(寄生虫)の感染:肝吸虫や、その近縁であるタイ肝吸虫が有名です。これらは胆道系(肝臓内の胆管や胆嚢など)に寄生し、長期間にわたって棲みつくことで、慢性な炎症と刺激で癌を引き起こすことが知られています。
症状
・黄疸(閉塞性黄疸): 胆汁が流れなくなり、血液中にビリルビンという色素が溢れ出るため、皮膚や白目が黄色くなります。進行した肝外胆管癌の約90%以上で見られます。これに伴い、尿の色が濃茶色になったり、便が白っぽく(灰白色便)なったり、皮膚にかゆみが出たりすることもあります。
・腹痛: 胆管が詰まると胆管の圧が高まり・胆嚢は張ってきます。みぞおちから右肋骨の下(右季肋部)にかけての痛みが出ることがあります。
・発熱: 胆汁がよどんで細菌感染(胆管炎)を起こすと、高熱が出ます。
・その他: 症状がないまま健康診断の血液検査(肝機能の異常)や超音波検査で胆管の拡張をきっかけに発見されることもあります。
診断方法
・腹部超音波検査(エコー): 最初に行われることが多く、胆管の拡張や場所によっては腫瘍自体を直接確認出来ます。
・造影CT(MDCT): 腫瘍の広がりや、周囲の血管・臓器への浸潤(広がり)、リンパ節転移の有無などを詳細に評価するために非常に重要です。
・MRI / MRCP: 胆管の狭窄や拡張の様子を立体的に描き出すことができます。
・ 内視鏡的逆行性膵管胆管造影(ERCP):十二指腸から胆管にアプローチし、胆管の狭窄部を同定し、細胞や組織を採取することが出来ます。顕微鏡で癌細胞の有無を確かめることで確定診断を行います。後述のステント留置も同時に行われることが多いです。

